政府と経済 2017 11 3 Culture Day

 日本人は、中国の共産党政府に対して警戒感があるでしょうが、
日本にとって、中国に共産党政府があるということは、
逆説的ですが、幸運です。
 もし、中国に自由主義政府があったら、
中国は、驚異的な経済発展を遂げ、
日本は、中国に吸収されていたでしょう。
 経済発展に「自由」は必要です。
もちろん、発展途上国が経済を発展させる時は、
強権政府があった方が大胆な経済改革ができるかもしれません。
これを「開発独裁」と言うのかもしれません。
 しかしながら、問題は、次の段階です。
さらに経済が飛躍するには、
「政治的自由」と「経済的自由」が必要です。
 中国は、さらなる経済発展はあきらめてしまったのでしょう。
「もう、経済は、十分だ。
経済は、中国共産党を維持するために存在する。
次は、軍事だ」と考えたのかもしれません。
 私は、10年近く前に、
「中国は、やがて北朝鮮化するだろう」と書きましたが、
やはり、そういう方向に向かっています。
 中国の未来は、二つありました。
ユーラシア大陸に、新しい「アメリカ」ができるか。
それとも、もう一つ「北朝鮮」ができるか。

甲羅 2017 10 28

 中国共産党を見ていると、
重くて窮屈そうな甲羅(共産党の伝統思考)を着た亀に見えてくる。
 「そんな甲羅は脱いだ方が快適だから脱いじゃいなよ」と何度も勧めるが、
亀は、首を横に振って、こう答える。
「僕は、これを脱いだら亀じゃなくなっちゃうんだ」と。
(引用 津上俊哉氏の著書 「米中経済戦争」の内実を読み解く)

 中国の最高指導部の人事が終わって、
多くのマスコミは、
「習近平氏の一強体制が強まった」と書いていますが、
実態は違うかもしれません。
 急激な社会の変化を受けて、
中国共産党そのものが時代に適合しなくなったが、
崩壊を避けるために、
習近平氏の権威を高めて党の危機を乗り切るという趣旨かもしれません。
 私は、今から10年以上前に、
「ドッグイヤーの時代」ということを書きました。
 犬が1年で7歳も年を取るように、
IT業界は、1年で7年分の進化をする。
 さて、今や、多くの業界がIT技術を導入してしまったために、
多くの業界も、「ドッグイヤーの時代」になってしまった。
 中国の驚異的な「経済発展」を考えれば、
さすがに、「中国共産党」という名称は古いでしょう。
とりあえず、党名の変更が生き延びる秘訣です。
この20年間で、世界で最も「資本主義」を発展させたのは、中国でした。



















































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